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「そうだ社長になろう」(斎藤聖美)、書評社長になることを目指す理由は、人によって様々だ。 何かを作りたい。そう願って社長になる人もいる。 世の中のためになりたい。そう願って社長になる人もいる。 今やっている仕事が嫌だ。そう思って社長になる人もいる。 氏が、会社を辞めようと思ったのは、3番目の理由だった。 会社に仕えて一生を終えるのに我慢がならなくなったのだ。 けれど、きっかけはどうあれ、社長業は、孤独できつい仕事である。 それを成し遂げるには、能力、ビジョン、努力など、大きな覚悟が必要だ。 だが、それ以上に明るさや度胸、はったりなどといった図々しさと図太さが不可欠である。 本書の著者である、斎藤聖美氏も、明るく、そして、多分、度胸満天である。 氏は、SONYやモルガンスタンレーなどのいわゆる大企業を歩いてきた。 ハーバードでのMBAを資格も持ついわゆるバリバリのエリートだ。 しかし、それらの輝かしい経歴よりも、氏が持っている大きな武器は、本書の中にもにじみ出ている持ち前の度胸とはったりだと思う。 氏は、起業に関してはずぶの素人だった。 しかし、氏はその持ち前の明るさによってトライアンドエラーで、起業の仕組みを学んで行く。 本書は、その個人的な体験を回想した起業録になっている。
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