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「数学:新しい黄金時代」(キースデブリン)、書評数学の問題をサイト内で紹介しているくらいなので、数学は多分、好きな方だと思う。 もっといえば、ぜんぜん違うと思われる分野が数学によってつながる瞬間。 あるいは、その数学によって生み出されるいくつかの物語が好きなのだろう。 数学は、いつまでも古くなることがない。 物理でも、化学でも、何年かたつと、覆されたり、新しい理論が発見されたりする。 コンピュータの世界は、日々変わって、数年前のものが、時代遅れになるくらいだ。 でも、数学は違う。 2000年前の定理は、今もまだ正しいし、これからもずっと正しい。 宮大工の仕事もそうだけれど、そういう永遠に残るような仕事に、僕は強く憧れる。 だから、数学の本は古くなることがない。それがすごくうらやましい。 この本もきっとそういう類の本だと思う。 素因数分解、カオス、4色問題。どれも、ちょっと前の話題だ。 けれど、でも今読んでみても十分に面白い。 この本の価値は、だから、これからもそれほど落ちることがないだろう。 そして、僕も数学に関する本を、いつか出してみたいと思うのだ。
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