「社長のための失敗学」(畑村洋太郎)、書評
タイトルの通り、年商数億円規模から数十億円規模にいたるまでの社長たちの失敗体験をまとめた失敗体験集である。
つぼ八や大戸屋などの有名チェーン店の失敗体験が生々しく、非常に面白い。
失敗の体験には、様々なものがあり、慢心や意固地、仲たがい、裏切りなど、その理由に応じて、章ごとに話が分類されている。
実際に起業をし、社長として働かれている方の体験は、それぞれの人生体験そのものを反映しており、読み物としてだけでも十分に読み応えがあるはずだ。もちろん、これから、或いは現在、社長をされている方にとっても大きな参考になるだろう。
畑村洋太郎さんという方は東大で、工学の研究を行っていて、工学的な分野に利用していた失敗学を今回の社長達の失敗に応用して解説をなさっている。
本書の中では、知識化という形でその解説に意味付けを与えているが、僕自身は、正直、社長の方たちのコメントだけで十分である気がする。
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社長のための失敗学
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Amazon.co.jp 人は誰でも失敗する。そして失敗を学ぶことによって成長し、強くなる。「失敗は成功の母」という格言があるが、本書は、企業経営者21人の失敗事例を体験談の形で収録(月刊誌「経営者会報」の連載を加筆・再編集)したものに、著者が「失敗学」の立場から事例分析を付し、「経営における失敗」の体系化を試みたものだ。
著者は、東京大学名誉教授、工学院大学教授および畑村創造工学研究所代表を兼任し、創造的設計論を専門とする工学博士。本書では、さまざまなビジネスシーンで起こり得る失敗の原因(無知、不注意、手順の不順守、誤判断、調査検討不足、制約条件の変化、企画不良、価値観不良、組織運営不良、未知)を種類別に紹介している。「どのような失敗で」「そこから何を学ぶか」をまとめ、全体として「経営にまつわる失敗の構造」がわかるように配慮している。
ベストセラーとなった『失敗学のすすめ』と同様、失敗を単に「マイナス」と考えて忌避するのではなく、失敗体験に学び、さらにチャレンジを続け、致命的な失敗を回避しようとする前向きな考え方が見て取れる。失敗体験がいっぱい詰まった本であり、読み物としても楽しめる。(増渕正明)
内容(「MARC」データベースより) 技術の世界から人間組織全般へと敷衍する形で「失敗学」を展開しながら、経営分野には手つかずだった著者が、社長21人の実体験を「失敗学」で分析。赤裸々な「社長の失敗」の構造をはじめて明らかにする。
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