「チェルノブイリ診療記」(菅谷昭)、書評
本書は、チェルノブイリ原発事故後、ベラルーシで医療活動をなさっていた菅谷医師が現地で書いた初めて書いた本である。
もともと信州大学医学部助教授として働かれていたのだが、その職を辞し、五年間ベラルーシで無償で医療活動をなさっていた。
はっきり言ってすごい人だ。
菅谷医師は、以前NHKのプロジェクトXで取り上げられていて、それ以来ずっと興味を持っていた。
その後、知り合いの方が氏のことを話してくれたおかげで本書のことを知ったのだ。
本書を読んだのは、現地での日記をそのまま本にしたチェルノブイリいのちの記録の後であったため、既に知っている内容がほとんどであった。
上記日記の方が、人に見せようとしていないためなのか、より素直な文章であり、読みやすく印象的な本である気がする。
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チェルノブイリ診療記
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内容(「BOOK」データベースより)
1986年、世界を震撼させたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故。近隣のベラルーシは、事故後も子どもたちの甲状線ガンが激増するなど、多大な被害をこうむった。そんなベラルーシ共和国の首都ミンスクの国立甲状線ガンセンターで、外国人としてただひとり治療にあたる日本人医師がいる。貧しい医療環境。不自由なことば。子どもたちの将来への不安。苦脳する被災地の人びととの対話…。とまどい、葛藤しながらも、希望をもって活動をつづける。地位や名誉をすて、医療現場の最前線に飛びこんだ医師がつづる、知られざるチェルノブイリの現実。
内容(「MARC」データベースより)
チュルノブイリ原発事故で被害をうけたベラルーシ共和国。そこに自らの人生をかけて、小児甲状腺ガン治療にあたる日本人医師がいる。貧しい医療環境、不自由な言葉…被災地の現実の中で希望をもって活動を続ける姿を綴る。
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