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「チェンジザルール」(エリヤフ ゴールドラット)、書評エリヤフゴールドラット氏は、「ザ・ゴール」の著者として知られるイスラエルの物理学者である。 もともとのタイトルは、Necessary But Not Sufficient。日本語でに訳せば、必要である。しかし、十分ではない。という意味になる。 本書の基本的な路線も、TOC:Theory of Constraints=制約条件の理論。の有用性を説くことであり、今回は、それをコンピュータのソフトウェアの分野に適用している。 コンピュータを導入する際、最も有用な部分。 それは、必要なデータを必要なときにいつでも取り出すことのできることである。 しかし、既に技術上の限界は超えているのに、ルールは以前のままであることが多い。 つまり、コンピュータの利益が、十分に得られていないのが現状だという。それが、原著のタイトルであるNecessary But Not Sufficientの意味なのだ。 本書では、TOCをコンピュータと共に利用することで、目覚しい効果が得られるはずだということを、小説形式で描いている。 リアルタイムで在庫を管理し、キャパシティを最大限に生かすという手法。 部分最適化ではなく、全体の最適化を目指すという考え方。 その考え方は、デルコンピュータの戦略に共通部分がある気がした。
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