「デイヴ-さよならItと呼ばれた子」(デイヴ ペルザー)、書評
「Itと呼ばれた子」、「ロストボーイ」、と続いた幼児虐待体験記。「Itと呼ばれた子」シリーズの第三部。
まだ、現時点でロストボーイを読んでいないので確かなことはいえないのだけれど、
第一部は、実際に幼児虐待を受けていた幼年期の体験と、そこから抜け出すまでの体験記。
第二部は、幼児虐待の体験から抜け出してから里子として過ごしていた少年期の記録。
そして、第三部は、青年期から結婚し、父親となり、現在に至るまでの体験記になっている。
幼い頃、虐待を受けたものは大人になったとき、同じようにその虐待を繰り返すという。
本書では、筆者の母親とよく似た祖母なる人物が出てきており、その祖母との対立がなんらかの形で母親の性格形成に影響を与えているようだ。
筆者自身そのことを強く意識していて、そうならないようにと強く自分を戒めているのが印象的だった。
最終的に虐待された記憶を乗り越えるために必要なことは、母親を「許す」ことである。
「人を許すこと」
それは、人がより強く生きていくための一つのキーワードではないだろうか。
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デイヴ―さよならItと呼ばれた子
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内容(「BOOK」データベースより)
母親からの虐待を受けつづけたデイブ。フォスターチャイルド(里子)として偏見と差別のなかで成長し、やがて18歳で空軍に入隊する。その後、かつてのヒーローだった父親が哀しい死を遂げ、初めて心を惹かれた女性との結婚生活もまた、苦労の連続だった。それでも、最愛の息子スティーヴンとのあたたかい親子のふれあいを通じて、デイブの心は癒されていく。そしてついに、「なぜぼくを虐待したのか」を問うべく母親と対面。その母に死が近づきつつあることを知ったデイヴは、憎しみと許しの間で苦悩する…。
内容(「MARC」データベースより)
「It」から「Dave」へ-。両親の死、結婚と離婚、息子の誕生。両親から凄絶な虐待を受けながらも、心の傷を乗り越え、一人の人間として生まれ変わるまでの魂の軌跡。「Itと呼ばれた子」「ロストボーイ」に続く完結編。
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