「ダヴィンチコード」(ダンブラウン)、書評
2003年から2004年にかけて売り上げランキングで上位を獲得し、米国で約七百万部の売り上げを上げた超ベストセラー。
ずっと気になっていて、やっと読む機械があった一冊。
ダヴィンチコード(The Da Vinci Code)というタイトルから、レオナルドダヴィンチの謎を追うノンフィクションなのかと思っていたのだけれど、読んでみたら、実はミステリィだった。
しかし、その謎解きのいたるところに、西洋のキリスト教に関する新しい視点や暗号に関する記述が満載である。
聖杯の意味やマグダラのマリアに関する記述。フェボナッチ数列。最後の晩餐の謎。
真偽のほどはともかく、かなりおもしろかった。
知り合いの話によると、「天使と悪魔(Angels
and Damons)」という作品のシリーズ2作目らしいので、そちらも読んでみる予定である。
なお、本書、ダヴィンチコードは、2006年、トムクルーズ主演で映画化されるらしい。
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ダヴィンチコード
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ダヴィンチコード
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ダン・ブラウンは本書『The Da Vinci Code』で、世界を舞台にした殺人ミステリーの醍醐味と、2000年に及ぶ西洋史から選り抜いた魅惑的な謎の数々とを組み合わせた、知的で明快なスリラーを見事に創造した。
閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき秘密の謎をも調べ始める。警察当局と危険な競争者の追跡を間一髪ですり抜けながら、ヌヴーとラングドンは謎に導かれるまま、息つく間もなくフランスとイギリスを、そして歴史そのものを駆けめぐる。前作『Angels
and Demons』(邦題『天使と悪魔』)に続く本書は、ページを繰る手が止まらないスリラー作品に仕上がっていると同時に、西洋史の驚くべき解釈をも披露している。主人公のふたりは、モナリザの微笑みの意味から聖杯の秘密にいたるまで、西洋文化の大いなる謎をめぐる知的かつ魅力的な探索に乗り出す。ブラウンの解釈の真偽に難癖をつける向きもあるかもしれないが、その推測のなかにこそ、本書のおもしろさがあるのだ。思わず引き込まれる『The
Da Vinci Code』は、豊かな思考の糧となる1冊だ。(Jeremy Pugh, Amazon.com)
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