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「どきどきフェノメノン」(森博嗣)、書評森博嗣さんは、非常に多作なミステリィ作家であり、年間20冊を超える書籍を出している。 2005年4月から9月までは完全に休止状態であり、今年は、10冊少しの本に抑えて出版する予定のようである。 本書は、アウトプットを休止される直前にゲラ直しされた作品。 殺人が起きるわけではなく、ミステリィではなく、恋愛小説?になるのだろうか。 ドクタに在籍する院生を主人公として、彼女の視点ですべての物語が語られる。 アマゾンの書評では、ものすごく、評価が高いようだ。自分としては、いまいちだと思うのだけれど・・・。 正直いって、森博嗣さんは、多作すぎるせいか、本の質が落ちている気がする。 前に読んだエッセイ「工作少年の日々」もそうだったけれど、「ただ文字数を増やすためなのでは?」と思える文章が、最近、本の中に散見される印象があるのだ。気のせいだといいのだけれど・・・。 9月に活動を再開された後、また、質が向上することに期待したい。
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