「どうで死ぬ身の一踊り」(西村賢太)、書評
西村賢太さんは苦役列車で第144回芥川賞を受賞ということで話題になった。
本作は、(たぶん)西村さんの最初の単行本で2006年に芥川賞候補になった一冊。
作品はどれも私小説風で藤澤清造への傾倒と、一緒に住む女への愛憎が主軸。
3作の短編が載っているのだけれど、わりと似た印象である。
ほかの作品もそうなのだろうか。
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どうで死ぬ身の一踊り
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出版社 / 著者からの内容紹介
第134回芥川賞候補作品。
話題沸騰・衝撃の文学!
久世光彦氏評(「週刊新潮」05年9月22日号)
西村賢太という人の「どうで死ぬ身の一踊り」という小説を読んだ。凄い小説だった。私の体の揺れが止まらないのは、この小説の後遺症もあるのかもしれない。……貧困に喘ぎ、同棲している女に暴力を揮(ふる)い、愛想を尽かした女が逃げ出すと、その前に土下座して涙を零(こぼ)して復縁を哀願する??西村のその姿は「根津権現裏」の藤澤清造に瓜二つである。つまり、西村<現代>の実人生で、藤澤と同一化しようとしているとしか思えない。西村の文学は、身も世もなく悶える文学であり、その魂の姿勢は、いまは忘れ去られた<文芸の核>なのではないかと思われる。……何はともあれ、欺されたと思って読んでもらいたい。あまりに暗くて、惨めで、だから可笑しくて、稲光が目の前に閃く。
内容(「MARC」データベースより)
唯一の憧憬にすがって生きる男の、無様で惨めな「一踊り」を描いた、あまりに暗くて、惨めで、だから可笑しくて、稲光が目の前に閃く創作集。表題作のほか、「墓前生活」「一夜」の2篇を収録。
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