「定年ゴジラ」(重松清)、書評
人は、生まれたときから死に向かい 、やがて年を取っていく。
死ぬまで仕事を続けられる人は、幸せだけれど、多くの場合、そうではない。
そして、仕事を引退した後も人生は続いていくものなのだ。
本書は、ニュータウンで定年を迎えた男たちの定年後の生活を描いている。
主人公たちは、穏やかで単調な生活の中で、それぞれの生活を見つめていく。
そして、自分の平凡な生活にそれぞれの意味を求めていくのだ。
平凡な人間の平凡な生活。そして、その中にある出来事を描こう。という姿勢は、「ニッポンの課長」、「お父さんエラい」などの作品にも表れている気がする。
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定年ゴジラ
(文庫)
定年ゴジラ
(単行本)
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出版社/著者からの内容紹介
父の伝えた、幸せのかたちとは?
開発から30年。年老いたニュータウンで、日本をささえてきた男たちが、いっせいに長い休暇を迎え始めた。
息子が父に贈る、元気の出る長編小説。
“父”の話を書きたかった。我が家では2年前に実父が、去年義父が、それぞれ定年を迎えた。お手本となったか反面教師だったかはともかく、戦後の日本を支えてきた“父”の世代は、「これが俺たちの考える幸せというものだ」と確かに子供たちに伝えてくれた。僕たちは、はたして子供に伝えるべき幸せのかたちを持っているのだろうか──。重松清
内容(「BOOK」データベースより)
父の伝えた、幸せのかたちとは?開発から30年。年老いたニュータウンで、日本をささえてきた男たちが、いっせいに長い休暇を迎え始めた。息子が父に贈る、元気の出る長編小説。
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