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「てなもんやパンチ」(谷崎光)、書評谷崎光さんは、処女作である「中国てなもんや商社」を文芸春秋に持ち込んで、単行本化された。 その後、小林聡美さん主演で映画化もされた。 持ち込みの原稿が単行本化され、映画化されるというのは、文章書きとして憧れる一つの形である。 処女作である「中国てなもんや商社」は中国の貿易会社に勤めていた氏自身の体験談を面白おかしくまとめた話だったが、本書は、お姉さんのことや会社を辞めたときのこと、その他、様々な内容について面白おかしく綴ったエッセイである。 この人の文章は、結構好きだ。 それは、この人の文章に出てくる人(特に中国系の人)のが、多くの場合、とてもパワーがある人たちで、とにかく、自分のやりたいことは押し通そうとするバイタリティあふれる人たちばかりだからなのではないだろうか。 軽く読めるのだけど、いっちょやってやろうかな。という気になる。そんな一冊である。
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