「天使と悪魔」(ダンブラウン)、書評
2003年から2004年にかけて、無名の新人の小説が、ベストセラーとして、世間を騒がせていた。
売り上げ総数は、米国だけで、700万冊に及んだ。
その小説の名は、「ダヴィンチコード(The
Da Vinci Code)」。
筆者であるダンブラウンは一躍時の人になった。
実は、ダヴィンチコードはシリーズ第2作目で、1作目がそれ以前に用意されている。
それが、本書、天使と悪魔(Angels and Damons)である。
主人公は、ダヴィンチコードと同じく、象徴学者のラングトン。
盗まれた反物質を見つけるため、イルミナティと呼ばれる科学組織が残す、土(Earth)、空気(Air)、火(Fire)、水(Water)、の四つに込められた謎を解く。
というパターンは、基本的にダヴィンチコードと同じ書き方である。
が、相変わらず、かなり面白い。
今回は、前のパターンを踏まえ犯人を見立て、最初当てたかと思ったのだけれど、結局、最後にだまされた一冊である。
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天使と悪魔
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天使と悪魔
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From Publishers Weekly
科学力を駆使するテロリストとバチカン市国の枢機卿が対決するという、入念に練られたプロットに手に汗握るスリラー。そして、バチカンを巡る陰謀にハイテク劇。反物質を発見した科学者のベトラ博士が、他殺体となって発見された。その胸には、「イルミナティ(光明会)」というなぞめいた言葉の焼き印が。そこで、ハーバード大学で宗教的象徴を専門とするロバート・ラングドンは、スイスの捜査研究所から調査を依頼される。イルミナティとは、ルネサンス期の科学者のグループで、ガリレオもその一員だった。ガリレオはローマ教皇の迫害を避けて、新しい考えをローマで秘密裏に討論していた。すでに過去のものとなった会と、ベトラ博士の死には、いったいどんな関係があるのだろうか。ベトラ博士の娘ビットーリアは、恐ろしい事態に気づいた。ものすごい破壊力を秘めた反物質を密閉した真空のフラスコの所在が不明で、バッテリーを充電しなければ、6時間以内に爆発してしまうのだ。
その直後、ローマ教皇庁護衛隊のスイス護衛兵が、反物質がバチカン市国に隠されているという事実を発見する。そこでは新しい教皇を選出する選挙会が始まっていた。ビットーリアとラングドンは反物質を取り戻そうと奔走する。有力な教皇候補4名が行方不明という事態が発覚して、ようやくふたりはバチカンへ入ることを許された。枢機卿を誘拐したテロリストは電話で、遠い昔のイルミナティに関係する手掛かりとひきかえに、殺人の猶予をほのめかした。一方、救世主を狂信的に信奉する邪悪なバチカンの一部が、テロリストと結託している事実が明らかになる。枢機卿を救いだし、反物質を爆破させずに取り戻そうと奮闘するラングドンとビットーリア。その追跡劇を、『Digital
Fortress』の著者ダン・ブラウンは、メディチ家を思わせる名士を邪悪な人物に仕立て、ミシュランの観光ガイドそのもののローマの街を舞台に、めまぐるしくスピード感あふれる筆致で描いている。設定にやや無理が感じられるが、一筋縄でいかないストーリー展開に衝撃の数々を織りまぜて、最後に明かされる驚きの真実まで一気に読者を引き込む作品である。
Copyright 2000 Reed Business Information, Inc このレビューは、同タイトルのマスマーケットのレビューから転載されています。
出版社/著者からの内容紹介
宗教と科学の対立という深遠なテーマを描く、大問題作!
おりしもヴァチカンは次期教皇選挙の日。ところが有力候補四人が失踪してしまった……次々起こる見立て殺人。ラングドンは知力の限りを尽くして姿なき敵を追う!とてつもないスケールで描く驚天動地のラスト!
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