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「超文章法-伝えたいことをどう書くか」(野口悠紀雄)、書評超文章法は、超整理法や超勉強法で知られる野口悠紀雄氏の超〜シリーズの一つである。 本書の中で、野口氏は文章の書き方を教授しておられる。 現在、報告書やWebページなど文章を書く機会が非常に多くなっている。 名文でなくてもよいから、相手に意図が伝わる文章を書く技術は、これからますます必要となる技術に違いない。 多くの文章教授本では、分かりやすい文章の書き方に重点が置かれる。 しかし、本書では(伝えたいことをどう書くかという副題にも関わらず)文章そのものよりも、文章の構成や意図の方に重点が置かれている。 文章構成もまた、そのことを意識して、前半部で意図の重要性に関する指摘を、後半で言葉そのものに関する教授を行なっている。
本書でもっとも重要であると考えられていること。 それは 「要するに何を言いたいのか」 を明確にすることである。 文章を書くことは、結局、相手に何かを伝えることだ。 だから、どんなに文章がうまくても、何を伝えたいのか自分で分かっていなければ話にならない。 文章を書く目的は、その"言いたいこと"をできるだけ相手に正確に伝えることにあるのだから。 究極的には、その目的と論理構成が明確であれば、意図する文章は書けるものだ。 という気概が、本書のメッセージとして強く感じられた。
本書で述べられていることは、文章だけでなく、話をするときにも応用できるだろう。
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