「わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯」(城山三郎)、書評
城山三郎さんは、「落日燃ゆ」などの作品で知られる経済小説家である。
本書は、後のクラレへとつながる倉敷絹織を設立し、現在のクラボウ(倉敷紡績)などを発展させた大原孫三郎の生涯を追った作品。
大原孫三郎という人物そのものを知らなかったので、なかなかにおもしろかった。
若い頃、磊落だった大原孫三郎さんが、どうやって、大企業家になっていったのか。なぜそこまで様々なものに夢を見続けたのか。
そのあたりの心理的変化の理由をあまりうまくつかめずじまい。
落日燃ゆ。には、非常に感動したのだが、それに比べると若干弱い印象。
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わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯
(文庫)
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内容(「BOOK」データベースより)
下駄と靴と片足ずつ覆いて―その男は二筋の道を同時に歩んだ。地方の一紡績会社を有数の大企業に伸長させた経営者の道と、社会から得た財はすべて社会に返す、という信念の道。あの治安維持法の時世に社会思想の研究機関を設立、倉敷に東洋一を目指す総合病院、世界に誇る美の殿堂を建て…。ひるむことを知らず夢を見続けた男の、人間形成の跡を辿り反抗の生涯を描き出す雄編。
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