「生きる」
黒澤明の映画を見始めたのは、大学生になってからである。
最初に見たのは、生きる。だったのか、七人の侍だったのか。
どちらにせよ、本作「生きる」はその見始めの頃に見た映画である。
ただ、無気力な公務員として数十年を送ってきた高橋(志村喬)
しかし、ある日の健康診断で自分が癌であることを知る。
自分はいったい何のために生きてきたのだろう?
これまでの人生はいったいなんだったのか?
この映画はストレートに、生きるということの意味を問いかける。
自分が癌であると知った後、人が変わったように積極的に生きる志村喬。
癌で半年の命と知ってからの半年が志村喬演じる高橋にとっての本当の人生だったのだ。
「生きる」には、いわゆる正論の凄みがある。
大上段から人間にとってもっとも大きなテーマを、まっすぐに投げかけられている感じの映画なのだ。
ストレートなメッセージ。奥深い問いかけ。その問いに対する、ひどくまっとうでまっすぐな回答。
僕はこの映画を大学の映画室で見た。そして、いたく感動した。
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生きる
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無気力な日々を過ごしてきた公務員の渡辺(志村喬)は、ガンで後半年の命と知らされ、恐れおののき、嘆き悲しんだ末、市役所に懇願する人々の願にこたえて公園を作ろうと努力していく…。
黒澤明監督が、人間の尊厳を高らかにうたい上げたヒューマン・ドラマの傑作。そこにはどんな者であれ、人はここまで高められるのだという希望と同時に、ルーティンワークに甘んじる体制社会、およびそこに安住する人々への痛烈な批判も込められている。黒澤映画のいぶし銀、志村喬の代表作。自由奔放にふるまう部下のとよ(小田切みき)との交流の数々もせつなく印象的だ。後半、いきなり主人公の葬式シーンへと飛躍し、周囲の者が彼について回想し始めていくという構成も、実に大胆かつ秀逸。最期に主人公が公園で歌う流行歌『ゴンドラの歌』は、本作の功績によって今ではスタンダードな名曲として讃えられている。(的田也寸志)
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
1953年度のベルリン映画祭で銀熊賞を受賞した黒澤映画の傑作。30年間無欠勤を続けていた市役所の市民課長が、胃がんに冒されていることを知り、自分の人生を見つめ直す。主演の志村喬は、この一作で世界にその名を知られる名優としての地位を確立した。
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