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村には何が起こるのか?(答え)) まず、女王が来る前の状況を確認します。 村では、全ての男が不貞を働いています。 そして、村の女は、他の全ての男が不倫をしていることを知っています。 しかし、自分の夫が不倫をしていることはしりません。 つまり、夫をA1〜A50、妻をB1〜B50としたとき、A1が知っている村の状況は次のようになります。 ?:状況不明、●:不倫をしている、○:不倫をしていない
さて、女王が今、少なくとも一人の夫が浮気をしていると宣言したとします。 すると、村には何が起こるでしょうか? 宣言されたその日は何も起こりません。なぜなら、他の49人の夫が不倫をしていると知っているからです。 次の日も、その次の日も、何も起こりません。 月日は流れて、49日目まで飛んだとします。 ここで、B1という妻と、B2という妻の二人を考えてみることにしましょう。 B1は、49人の夫が不貞を働いていることを知っています。 B1は自分の夫は不貞を働いていないと考えているのですから、B2は48人の夫の不貞を知っていると考えられます。 B1が知っている夫の不貞の状況
B1が、B2が知っていると思っている夫の不貞の状況
もし、上のような状況にあったとすると、B1は「B2が48日目に自分の夫が不貞を働いていることを知ることができる」ということを推理できます。 なぜなら、次のような状況が起こるからです。 村で、不倫をした夫が一人だったとします。 すると、その妻は女王の宣言の日に、夫を殺してしまうはずです。女王が不倫をした夫がいるといっているのに、自分が他の夫の不倫を知らないということは、自分の夫が不倫をしたとしか考えられないからです。 ところが、誰の夫も殺されることなく、次の日を迎えたとします。ということは、全ての妻が、村で不倫をした夫が少なくとも一人はいることを知っていたということを意味します。 ということは、村に不倫をした夫が少なくとも二人はいることになります。 もし、不倫をした夫が二人だけだとしたら、その妻は夫を二日目に殺しているはずです。なぜなら、本当なら二人いるはずなのに、自分はひとりが不倫していることしか知らないからです。 しかし、二日目にも何も起こりません。 ということは、村に不倫をした夫が少なくとも三人はいることになります。 しかし、三日目には何も起こりません。 これを繰り返し、49日目になりました。 49日目、48日目までに大量殺人が起こっていないことから判断して、少なくとも、49人の夫が不貞を働いているはずです。 つまり、B1の夫が不貞を働いていないとしたら、他の妻たちは、全員48人の夫の不倫を知っていることになります。 もし、そうだとしたら、49日目には、他の妻は全員自分の夫の不倫を知ることができることになりますので、その日のうちに48人の夫に対して処刑が行われることになります。 しかし、49日目には何もおきず、50日目を迎えます。 ということは、全ての妻が49人目の不貞の夫を知っていたことになります。 したがって、B1は自分の夫が不倫をしていることを知ることができるわけです。 よって、答えは、「49日間は何も起こらないが、50日目になると、50人の妻全員が自分の夫を殺す。」になります。
数学小問 問題
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