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カジノの歴史カジノの語源は、イタリア語のcasa(小さな家)という言葉にあります。casaは、もともとは、保養地にある小さな家という意味だったのですが、そのうち、集会所、会議室、娯楽室などと転じ、ギャンブル場という意味へと変化してきたのだと言われます。 カジノの原型と言えるものは、ルイ15世の時代に現れてきます。この時代、貴族などの特権階級向けのサロンと庶民向けの賭博場の二種類の賭博場が現れました。このうちの特権階級向けのサロンが、現在のヨーロッパのカジノへとつながる基礎になったのでしょう。 一般に、カジノといっても、その様子は地区によって様々で、例えば、欧州と、アメリカではその雰囲気がだいぶ異なるようです。 私たちがカジノといって最初に思いつくものは、恐らくはアメリカのラスベガスのカジノだと思います。 アメリカのカジノは、一つの巨大ビジネスになっています。その規模は、非常に大きく、また、より多くの客を集めるために、ホテルを設けたり、イベントを行ったりなどといったアミューズメントパークとしての作り方が非常に徹底されています。 欧州のカジノの規模は、一般に比較的小さなものが多いようです。その代わり、非常に厳しい格式を持っており、入場にはネクタイやスーツの着用に加え、入場料を要求されるところもあるそうです。これは、上記のような成立の歴史的経緯から来ています。 この格式の違いは、開業時間の違いにも現れます。 アメリカのラスベガス、アトランティックシティを始めとするカジノ群では、どこも24時間営業であり、昼夜を問わず、いつでもカジノを楽しむことが出来ます。その一方で、ヨーロッパのカジノでは、営業開始時間が、昼過ぎ、あるいは、日暮れ時になることも多いです。 この違いは、ギャンブルに対するアメリカとヨーロッパの考え方の違いから来ています。 アメリカでは、カジノは純粋なビジネスであり、娯楽であるにすぎません。 その一方、ヨーロッパでは、カジノは貴族的な発想で作られていると言えるでしょう。入場にスーツの着用が求められることもその現われですし、その意識は開業時間にも現れています。 大衆化した理由は、スロットマシンの普及にその原因があると言われます。 現在、カジノはラスベガスなどの実際のテーマパークとしての形のほかに、オンラインカジノという形で人々の間にあらわれ始めています。 ※1 ルイ15世:1710-1774 太陽王ルイ14世のひ孫で、マリーアントワネットの夫として知られるルイ16世の祖父。
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